WebサイトやECサイトを一時的に停止する際、ユーザーに安心感を与える「メンテナンスページ」は欠かせません。
本記事では、503ステータスコード対応の文例を6パターンに整理し、設置時の注意点やSEO対策もあわせて解説します。ユーザーの不安を軽減し、検索エンジンにも正しく伝えるための信頼性の高いメンテナンスページ設計にお役立てください。
この記事でわかること
- メンテナンスページの目的と役割
- すぐに使えるメンテナンス文例
- 設置時の注意点とSEO対策
メンテナンスページはなぜ必要なのか
WebやECサイトを一時的に停止する際は、ユーザーに向けて「現在メンテナンス中であること」を明確に伝えるページの設置が重要です。
これは、サイトが閲覧できない理由を説明することで、ユーザーの不安や誤解を防ぎ、サービスへの信頼性を保つためです。
メンテナンスページには、主に以下の3つの役割があります。

一時的な停止であることを伝える
ユーザーに「一時的な停止」であることを明示することで、安心感を与えます。
停止の理由を明確にする
サイトが表示されない理由を説明することで「不具合ではない」と理解してもらい、信頼性を損なわないようにします。
検索エンジンへの適切な通知
Googleなどの検索エンジンに「一時的な停止」であることを伝えるには、503ステータスコードの設定が必要です。
検索エンジン(ロボット)がクローリングした際に、503コードが返されることで、「意図的な停止」であると認識され、インデックスや評価への悪影響を防ぐことができます。
これらの対応を行うことで、ユーザーにも検索エンジンにも正しく状況を伝え、信頼性を保ちながら安全にメンテナンスを進めることができます。
メンテナンス文例一覧|すぐ使える6パターン
ここからは、すぐに使えるメンテナンス文例をご紹介します。状況や目的に応じて使い分けられるよう、6つのパターンを用意しました。

例文1|シンプルな定型文(端的に伝える)
推奨タイトル/画像例:「〇〇〇|メンテナンス中」
ただいまメンテナンス中のため、ご利用いただけません。
ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
【停止日時】
2025年 12月 15日(月)14:00~17:00
※メンテナンス時間は、延長される可能性がございます。
例文2|丁寧な案内文(ブランド印象を保つ)
推奨タイトル/画像例:「メンテナンスのお知らせ」
いつも○○○をご利用いただき、誠にありがとうございます。
下記の通りメンテナンスを実施いたします。
【サービス停止日時】
2025年 12月 15日(月)14:00~17:00
ご不便・ご迷惑をお掛けいたしますこと、深くお詫び申し上げます。
例文3|再開予定あり(安心感を与える)
推奨タイトル/画像例:「只今、メンテナンス中です」
○○○をご利用いたただきありがとうございます。
ただいまメンテナンスのため、一時サービスを停止しております。
作業が終了次第、順次サービスを再開いたします。
ご迷惑をおかけしますが、もうしばらくお待ちください。
例文4|日時明記+利用不可の案内(明確な情報提示)
推奨タイトル/画像例:「只今、メンテナンス中です」
下記の日程にて、メンテナンスを実施しております。
【日時】2025年 12月 15日(月)14:00~17:00
※メンテナンス時間は、延長される可能性がございます
メンテナンス中は、○○○をご利用いただけません。
ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
例文5|再訪を促す文面(訪問タイミングを明示)
推奨タイトル/画像例:「メンテナンス中」
現在、〇〇〇はメンテナンス中です。
恐れ入りますが、2025年 12月 15日(月)以降に再度ご訪問ください。
ご不便をお掛けし、誠に申し訳ございません。
例文6|公開予定日を明示(リリース予告)
推奨タイトル/画像例:「現在〇〇〇は、メンテナンス中です」
ご不便をお掛けしております。
現在、サイトのメンテナンス中です。
公開は、2025年 12月 15日(月)を予定しております。
何卒よろしくお願い申し上げます。
以上のように、メンテナンスページの文面は目的や状況に応じて使い分けることが重要です。次のセクションでは、これらの文例を実際に設置する際に気をつけたいポイントや、SEO対策について解説します。
メンテナンスページを設置する際の注意点
ここまでは、メンテナンス中に使える文例をご紹介しました。
ここからは、実際にメンテナンスページを設置する際に気をつけたいポイントを解説します。ユーザーの不安を軽減し、検索エンジンにも正しく状況を伝えるために、以下の項目を押さえておきましょう。

ユーザー向けの配慮ポイント
- メンテナンス終了予定日時を明記する
ユーザーにとって「いつ再開するか」がわかることで、安心感が生まれます。また、検索エンジンにも再訪のタイミングを示すことができます。
- ユーザーの不安を軽減する文面にする
「ご迷惑をおかけします」「ご理解のほどよろしくお願いいたします」など、配慮ある語彙を使うことで、ブランドへの信頼感を保てます。
- 問い合わせ先へのリンク設置する
万が一の問い合わせに備えて、フォームやメールアドレスへのリンクを設置しておくと安心です。信頼感が高まります。
- ブランド名・サービス名を明記する
ページタイトルや本文にブランド名・サービス名を含めることで、Discover抽出や検索結果での認識率が高まります。
検索エンジン向けの技術対応
- 503ステータスコードを返す
検索エンジンに「一時的な停止」であることを伝えるには、**HTTPステータスコード503(Service Unavailable)**を設定しましょう。これにより、Googleなどの検索エンジンが「意図的な停止」と認識し、インデックスや評価への悪影響を防げます。
- ページタイトルや本文にサービス名を含める
ページタイトルや本文にブランド名やサービス名を含めることで、検索結果での認識率が高まり、Google Discoverでの抽出対象にもなりやすくなります。特に、サービス名が明記されていると、ユーザーにも「自分が使っているサイトだ」と認識されやすくなります。
- Discover抽出に対応した構成にする
ページ全体の構成や文面がわかりやすく整理されていることは、Google Discoverでの抽出に有効です。また、ユーザーにとっても「サイトが壊れているのでは?」という誤解を防ぎ、安心感と信頼性のある印象を与えることができます。
これらのポイントを押さえることで、メンテナンス中でもユーザーの不安を最小限に抑え、検索エンジンからの評価も維持できます。一時的な停止であっても、技術的な配慮と設計の工夫によって、サービス全体の信頼性を保つことが可能です。
メンテナンスページのまとめ
メンテナンスページは、単に「停止中」と伝えるだけではなく、ユーザーの不安を軽減し、サービスへの信頼性を保つための重要な接点です。本記事で紹介した文例や設置ポイントを活用することで、検索エンジンにも正しく状況を伝えながら、ブランドイメージを損なわない設計が可能になります。

一時的な停止であっても、安心感と信頼性のあるメンテナンスページを用意することで、ユーザーとの関係性を守り、サービス全体の価値を維持できます。本記事の文例を活用しながら、ブランドイメージを損なわない設計を心がけ、安心感と信頼性のあるメンテナンスページを作成しましょう!

