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心に響くキャッチコピーの作り方|設計・心理・表現テクニック

心に響くキャッチコピーの作り方|設計・心理・表現テクニック

心に残るキャッチコピーを作りたい。
でも、どんな言葉が響くのか、どう考えればいいのか…

私自身、Web制作を始めたばかりの頃は
「何から考えればいいのか」「どんな言葉が正解なのか」と悩んでばかりでした。

そこで本記事では、これからキャッチコピーを作りたい方や、言葉選びに悩むライター・マーケターの方に向けて、キャッチコピーの設計方法・心理的アプローチ・表現テクニック・注意点などを実践しやすい形で体系的にまとめました。

目次

  1. この記事でわかること
  2. キャッチコピーを作る前に押さえておきたい基本設計
  3. 説得力を高めるコピーを作るための下準備
  4. キャッチコピーを作る時の注意点
  5. 印象に残るキャッチコピーの作り方|表現テクニック12選
  6. キャッチコピー作成に役立つ参考サイト
  7. キャッチコピー作りでよくある質問(FAQ)
  8. 心に響くキャッチコピーの設計と作り方のまとめ

この記事でわかること

  • キャッチコピーを作る前に、どんな準備が必要かがわかる
  • 読者の心に響くコピーを作るための心理的アプローチが学べる
  • 良いコピーとNGコピーの違いがわかり、言葉の力を知ることができる

キャッチコピーを作る前に押さえておきたい基本設計

キャッチコピーを作る前に、まずは誰に何を伝えたいのかを明確にすることが重要です。
以下の項目を整理しておくことで、言葉選びがブレず、心に響くコピーが生まれやすくなります。

キャッチコピー設計の基本|ターゲット・目的・ベネフィットの整理

キャッチコピーを作る前に、誰に何を伝えるのかを明確にする「設計」が重要です。
以下の6項目を整理しておくことで、コピーの軸がぶれず、ユーザーの心に届く言葉を選びやすくなります。

<キャッチコピー設計の6ステップ一覧>

調査項目意図・目的
ターゲットの設定性別・年齢・職業・ライフスタイルなどを具体的に想定
目的の明確化認知拡大/購買促進/ブランドイメージ強化など
課題の整理ユーザーが抱えている悩みや不満を言語化
アピールポイントの抽出商品・サービスの魅力や差別化要素を明確に
ベネフィットの言語化ユーザーが得られる価値や未来像を具体的に描く
キーワードの選定検索されやすい語彙/共感されやすい言葉をピックアップ

この6項目を整理することで、キャッチコピーの軸がぶれず、ユーザーの心に届く言葉を選びやすくなります。

キャッチコピーの種類|目的別に使い分ける2つの基本型と表現技法

キャッチコピーにはさまざまな型がありますが、目的別に「2つの基本型」に分けて考えると整理しやすくなります。

イメージキャッチコピー

ブランドの世界観や印象を伝えるコピー。感情や共感を重視し、記憶に残る言葉を目指します。
例:「そうだ 京都、行こう。」/「ココロも満タンに」

セールスキャッチコピー

商品やサービスのメリット・ベネフィットを端的に伝えるコピー。購買促進や行動喚起が目的です。
例:「5秒で完了」/「激安セール開催中」

この2つの型をベースに、さらに細かい表現技法を組み合わせることで、より印象的で効果的なコピーが生まれます。
※詳しいテクニックは「印象に残るキャッチコピーの作り方|表現テクニック12選」でご紹介しています。

キャッチコピーと似ている言葉の違い|キャッチフレーズ・タグライン・ボディコピーとの関係

キャッチコピーと似た言葉に「キャッチフレーズ」「タグライン」「ボディコピー」などがありますが、それぞれ役割や使われる場面が異なります。混同しやすいので、ここで簡単に整理しておきましょう。

用語概要主な使われ方
キャッチコピー読者の注意を引き、印象を残す短い言葉広告・LP・バナー・見出しなど
キャッチフレーズ商品や人物の特徴を端的に表すフレーズPR・プロフィール・キャンペーンなど
タグラインブランドや大学の理念や世界観を一言で表す言葉ロゴ横・企業サイト・CM・大学など
ボディコピーキャッチコピーの補足説明や詳細文広告本文・LPの中段〜下部など

例で見る用語の違い

それぞれの用語は似ているようでいて、目的や使われる場所が違います。

  • キャッチコピー:そうだ 京都、行こう。
  • キャッチフレーズ:絶対に負けられない戦いが、そこにはある
  • タグライン:インテル、入ってる
  • ボディコピー:この春、あなたの旅に新しい発見を。京都の魅力を再発見するキャンペーン開催中。


キャッチコピーを作る際は、どの役割を担う言葉なのかを意識することで、より効果的な表現が可能になります。

説得力を高めるコピーを作るための下準備

キャッチコピーの説得力を高めるには、ユーザーの行動や心理に基づいた設計が不可欠です。以下のような下準備を行うことで、より効果的で反応率の高いコピーが生まれやすくなります。

  • ユーザー行動の調査
    検索回数の多いキーワードや、PV数の多いページを分析することで、ユーザーの関心やニーズを把握できます。
  • ユーザーアンケートの実施
    実際の声を集めることで、言葉の選び方や訴求ポイントが明確になります。
  • 心理学のテクニックを活用
    行動心理を取り入れることで、コピーの説得力が高まります。代表的な効果には以下があります。

    バンドワゴン効果(みんな使ってる → 自分も使いたくなる)
    スノッブ効果(希少性・限定感 → 特別感を演出)
    – ツァイガルニック効果(未完了の情報 → 続きが気になる)
コピーの3つの心理学のテクニック

キャッチコピーを作る時の注意点

キャッチコピーは感情に訴える力を持つ一方で、誤解や不快感を与えるリスクもあります。以下のポイントをチェックすることで、信頼性が高く、ユーザーに受け入れられやすいコピーを作ることができます。

  • 既視感はないか
    よくある表現や使い古された言い回しでは、印象に残りにくくなります。
  • 押し付け感はないか
    ユーザーに強制的な印象を与えると、反発や違和感につながります。
  • 不安を煽りすぎていないか
    不安を刺激するコピーは一時的な注目を集めますが、信頼を損なう可能性があります。
  • ネガティブ過ぎる表現になっていないか
    否定的な言葉ばかりだと、ブランドイメージや共感性に悪影響を与えることがあります。
  • 根拠のないコピーになっていないか
    数字や実績などの裏付けがないと、説得力が弱くなります。
  • 虚偽のコピーになっていないか
    事実と異なる表現は、法的リスクや信頼喪失につながります。
  • 過大広告になっていないか
    期待値を過剰に高めると、実際の体験とのギャップで不満を生む可能性があります。

印象に残るキャッチコピーの作り方|表現テクニック12選

キャッチコピーは、言葉の選び方や見せ方ひとつで印象が大きく変わります。
ここでは、ユーザーの心に残るコピーを作るための表現テクニックを12個に整理して紹介します。

即理解型|一瞬で理解できるコピー

短く瞬時に伝わる、直感的な言葉を使うことで印象に残りやすくします。視認性・理解性を重視。

例: 10秒チャージ/5秒で完了

ストレート型|短く、わかりやすく、伝わりやすい表現をしたコピー

複雑な言い回しを避け、簡潔にまとめることで言葉の印象が強まります。機能訴求や導入文に最適。

例: お、ねだん以上。/誰でも簡単に使える

共感型|共感できるコピー

読者の悩みや感情に寄り添うことで、心に響くコピーになります。あるある系。

例: がんばる人の、がんばらない時間。/忙しいあなたに、時短の見方

ビジョン提示型|未来を共有するコピー

理想の姿や変化後の未来を想像させることで、行動につながるコピーになります。期待感を演出。

例: そうだ 京都、行こう。

リズム型|リズムやテンポを活かしたコピー

韻やテンポで耳に残るリズムを作ると、記憶に残りやすくなります。語感・音感を重視。
例: インテル、入ってる

逆説型|ギャップで好奇心を引くコピー

意外性や矛盾で「え?」と思わせる。ユーモアを含めることで、続きを知りたくなるコピーになります。

例: おしりだって、洗ってほしい。

疑問形型|問いかけるコピー

疑問形で読者の思考を刺激し、興味を引き出します。ジブンゴト化しやすい。

例: あなたは、どっち派?/あなたなら、どうする?

パワーワード型|強い言葉に言い換えたコピー

言葉の強度を変えたり、インパクトのある言葉を使うことで印象を残します。インパクト重視。
例: 安い → 激安/絶対に失敗しない

インパクト型|驚きを与えるコピー

意外性や予想外の展開で、記憶に残るコピーになります。非日常性なども有効。

例: ん〜っ不味い!もう一杯!/えっ、無料なの?

タイポグラフィ型|文字の種類を工夫したコピー

ひらがな・カタカナ・英語などを効果的に使うことで、視覚的な印象が強まります。デザインと連動。

例: ココロも満タンに/カタカナ×ひらがなの組み合わせ

擬音語型|オノマトペを使ったコピー

音や感覚で印象づける。感覚的な訴求で、記憶に残りやすくなります。

例: パチッと開く/サクッと、ふわっと

数字訴求型|数字を入れたコピー

数字を使うことで具体性・信頼感が生まれ、注目度を高めます。特に素数は、違和感が残り印象的。

例: 47の理由/5秒で完了

※素数例(2、3、5、7、11、13、17、19、23、29、31、37、41、43、47、53、59、61、67、71、73、79、83、89、97)

以上のように、キャッチコピーにはさまざまな表現テクニックがあります。目的やターゲットに応じて使い分けることで、より印象的で心に残るコピーが生まれます。

キャッチコピー作成に役立つ参考サイト

以下のサイトでは、実際に使われた名作コピーやコピー作成のヒントが紹介されています。
コピーの引き出しを増やしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

キャッチコピー作りでよくある質問(FAQ)

キャッチコピーは短い方がいいですか?

一概に短ければ良いとは限りません。
しかし、パッと見て意味が伝わる「一瞬で理解できるコピー」は効果的です。
長くてもリズムやテンポが良ければ印象に残ることもあります。

キャッチコピーに数字を入れると効果的ですか?

はい、数字は具体性や信頼感を高める要素です。
特に素数などの違和感のある数字は、記憶に残りやすい傾向があります。

キャッチコピーに使ってはいけない表現はありますか?

虚偽・過大広告・不安を煽る表現などは避けましょう。
信頼性を損なうだけでなく、法的リスクにつながる可能性もあります。

キャッチコピーのアイデアが浮かばない時はどうすればいいですか?

ユーザーの悩みや感情に寄り添うことから始めると、自然と言葉が見えてくることがあります。また、次ページで紹介するサイトや事例・テンプレートなどを参考に作成すると良いコピーが浮かぶことが多いです。

心に響くキャッチコピーの設計と作り方のまとめ

キャッチコピーは、ただ言葉を並べるだけではなく、「誰に」「何を」「どう伝えるか」を設計し、心理的なアプローチや表現の工夫を重ねることで、初めて“心に響く言葉”になります。

本記事では、設計の基本から、説得力を高める準備、避けるべき注意点、そして印象に残る表現テクニックまでを体系的に整理しました。コピーの引き出しを増やしたい方は、ぜひ本記事を参考にしてくださいね!

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