昨年あたりから急激に依頼が増えた「Shopify構築」。日本に本格的に進出したのは、2017年頃のようですが、現場の肌感としては、2019年あたりから徐々に「Shopify」の依頼がくるようになり、昨年から急激に増えた、といった印象です。
それまでは「ECサイトつくりたい」という依頼がきた場合は、「ECキューブ」や「フューチャーショップ」などでつくっていましたが、現在では明らかに「Shopify」を活用される企業が多くなりました。
そこで、Shopifyについてのナレッジを作成したいと思います。
Shopify(ショピファイ)とは
Shopifyは、カナダ発のECプラットフォームです。
ECサイトを作る上で必要な機能が、大凡揃っています。
また、規模も(普及している国・Shopifyを通じての売上など)どんどん大きくなっています。
Shopifyのスゴイところ
Shopifyには、凄い機能がたくさん揃っています。
また、オムニチャネルやSEOにも強いため、リード(見込顧客)を増やすためには、必要な機能が
越境EC!|海外展開にも強い
海外でも広く普及しているECプラットフォームなので、豊富な決済方法・多言語・多通貨・配送や関税などにも対応しています。また、海外普及されているならではの利点として、海外でのニーズや必要な機能・ツールなども多数揃っています。
連携に強い!|APIやWPとの連携機能あり
Shopifyは、API連携が可能なため、SNSとの連携ができます。
また、Shopify自体にブログ機能はあるのですが、更に充実したページ(たとえば、キャンペーンページや特集ページなど)を作り販促したいなどの場合は、WPとの連携も可能です。
SEOに対応!|SEO対策に有効
SEO対策にも対応しているため、複雑な設定はしなくてもOKです。
予めキーワードなどを選定しShopifyを運用していくことで、自社での売り上げを更に伸ばすことも可能です。
販売チャネルを簡単に増やせる!|オムニチャネルに対応
ECサイトには欠かせない販促であるSNSとの連携が可能であるため、顧客や潜在顧客に対してリーチできる集客チャネルを増やすことも容易ができます。また、通常のECサイトの場合は、販売チャネルが増えるとなにかと管理が大変になるのですが、ShopifyであればたとえAmazonで売れたとしても、ひとつの画面で一括管理ができます。
POSの導入が簡単!|POSアプリがある
別途で費用はかかるのですが、ShopifyにはPOSアプリがあり、簡単にダウンロード&活用できます。
導入は、POSレジ用アプリが提供されているので簡単です。機能面では、店舗と本部間での情報共有(商品情報・在庫情報・顧客情報など)も容易にできます。また、在庫は受注数量に応じて自動的に在庫のある店舗もしくは倉庫から引き当ててくれます。
Shopifyの活用事例|テイクアウトもオンライン決済が可能
コロナ禍により普及したテイクアウト・デリバリー。
shopifyでは、テイクアウトや宅配などにも下記のように活用することができます。
以上の流れで、簡単にオンライン注文・オンライン決済ができます。出前・宅配サービスを契約すると、高額なサービス利用料を払わなければいけないのですが、既にECサイトを運用していてShopifyに移行したい方や、これからECサイトを作りたい方には便利な活用事例です。
費用について
初期費用
無料
月額費用
プランによって異なります。
ちなみに、私が担当したクライアントの場合は、スタッフアカウント数でプランを決定されていましたが、海外ドメインや国際価格なども、プラン決定の基準として重要なのではないかと思います。
※2021年時点での、プラン別の月額費用は以下。
ベーシックプラン(小規模)
$29米ドル / 月
スタッフアカウント数は、2個まで。
※スタッフアカウント:管理画面とShopify POSへのアクセス権があるスタッフメンバー
スタンダードプラン(中規模)
$79米ドル / 月
スタッフアカウント数は、5個まで。
プレミアムプラン(大規模)
$299米ドル / 月
スタッフアカウント数は、15個まで。
※上記以外にも、月額$9でShopifyライトというプランがあるようです。
お試し期間について
14日間無料のお試しあり。
なので、実際に使ってみて判断されると良いかもしれません。
ページデザインについて
無料テーマと有料のテーマがあります。
勿論、モバイルにも対応しています。
無料のテーマ(デザイン)の場合
無料のテーマからセレクトが可能です。
→ Shopifyの無料テーマ(一部)はこちら
デザインやプログラムの知識は不要です。
無料であっても、色や画像・フォントなどを簡単にカスタマイズができます。
有料のテーマ(デザイン)の場合
素敵なテーマ(デザイン)が多数あります。
テーマ選びの失敗を防ぐため、有料テーマを購入する前に、まずはつくりたいサイトのイメージをしっかり固めた上で、要望や希望に沿ったテーマを選ぶことをオススメします。
▼ テーマ選びで実際に起こった失敗事例
カスタマイズ・拡張性について
プログラムが分かる方であれば、カスタマイズが可能です。
拡張機能もあります。
※EC構築案件を担当する度に、必要な拡張機能について確認するのですが、どんどん増えています。
※現在は、何かと英語での記載が多いため(有料テーマやプラグインアプリなど)、私はやや苦戦中…
決済機能について
Shopifyペイメントの使用で、すぐに受け付けが可能となります。
外部決済も100種以上あります。※手数料あり
販売情報・売上管理|ダッシュボードについて
また、販売情報(売上、注文など)もダッシュボードから確認できるので、マーケティングや売上向上のための施策も立てやすいです。
Shopify
Shopifyでの注意点
Shopifyでサポートされていないブラウザがある
Internet Explorerのバージョン11.0は、サポートされていないので注意が必要です。対応されているブラウザは以下よりご確認いただけます。
用語の補足
- ECとは
electronic commerce、電子商取引
- ECサイト例
モール型:Amazonや楽天市場もECサイト
自社運営型:ECキューブ、Shopify